1.面接試験の種類と方法

面接の目的は「自社に合う戦力となりうる人材を見つけ出す」ことです。会社側はまず求める人材像を設定し、それに合った人を見つけ出すために様々な方法で面接をします。

(1)会社の求める人物像

代表的な例として…

・目的意識を持ち、やり遂げる熱意がある。
・積極的に行動できる。
・責任感があり、信頼できる。
・協調性があり、チームで仕事ができる。

(2)面接試験の種類

面接には、個人面接、集団面接、グループディスカッション、などがあります。

個人面接(面接官1人)…面接官1人と受験者1

1対1の為、リラックスした気持ちで望むことができます。但し、なれなれしい態度や言葉使いには注意しましょう。

個人面接(面接官複数)…面接官が複数と受験者1

複数の面接官によって、多面的に評価されます。
質問に答えるときには、質問をした面接官に顔を向けるようにします。

集団面接…面接官が複数で受験者も複数

他の受験者の質問にも耳を傾け、同じ質問に答えられるように注意しましょう。
アピールだけでなく、聞く姿勢もチェックされます。


グループディスカッション…面接官が複数で受験者も複数

テーマが与えられ、受験者同士で討議します。討議の様子から、リーダータイプやフォロータイプなど、集団内での行動タイプを判断されます。討議での発言の内容だけでなく、相手の意見を聞く姿勢もチェックされます。


2.面接の心得

@質問事項はほぼ決まっている

具体的には「自己PR」や「志望動機」、「仕事に対する心構え」、「日常生活一般常識・時事」等について質問されます。
 
A質問に対しての自分なりの回答を準備しておこう

面接官を納得させる答えをするために、しっかりと準備しておくようにしましょう。履歴書・職務経歴書をもとに質問されることが多いので、提出した応募書類をコピーして保存しておいたものをあらかじめチェックしておきましょう。
 
B面接官の話をよく聞くこと

面接で大切なことは、面接官の話を聞き漏らさず、よく聞くことです。面接官は、質問内容に対して的確な答えをする人を「素直」な人であると感じます。質問の意図から外れた回答をすると評価が低くなりますので注意してください。

Cわかることと、わからないことをはっきりと

答えられない質問には、素直に「わかりません」と答えるとともに、今後の解決策を話しましょう。ハッキリと答えるほうが好印象を与えます。

Dどんな面接官にも好意をもつ

面接官にも色々なタイプの人がいます。どんな面接官にも好意をもって受け答えをしましょう。自分が好意や敵意を抱くと、相手にそれが伝わります。

E誰でも緊張し、あがるもの。でもそれだけでは減点にはならない。

たとえ詰まりながらでも、しっかりとした自分の考えを伝えられれば十分に評価されます。



3.面接官の評価ポイント

面接官が受験者を評価する際に、重要なポイントがいくつかあります。

@服装と身だしなみ

清潔感のある、服装と身だしなみが高く評価されます。服のしわ、襟や袖口の汚れ、靴は磨いてあるか等、細かい部分も確認しておきましょう。また髪の毛もきちんと整えてあるかも確認しましょう。

A表情と姿勢

背筋の伸びた姿勢や明るい表情は、良い印象を与え、高く評価されます。はつらつとした健康的な雰囲気になるように心がけましょう。

B態度や動作

入室する時や椅子に座る時の動作や、話を聞く態度についても評価のポイントになります。貧乏ゆすりをしたり、髪の毛をさわったり、といった落ち着きのない態度は非常に悪い印象を与えます。

C話し方と聞き方

応答では、話す内容以上にコミュニケーション能力が評価のポイントとなります。
話をしっかりと聞き、明るく・ハキハキと答え、受け手に良い印象を与えるようにしましょう。


※これらの「服装・身だしなみ」、「表情と姿勢」、「態度・動作」、「話し方と聞き方」で受け手に与える印象も変わってきます。印象を良くすることで、採用される確率が高まります。



4.面接のマナー

(1)面接前からチェックされています!!

面接官以外の関係者もあなたの行動を見ています。

@面接日当日

会場への道順と交通手段、所要時間等を事前に確認し、当日は時間に余裕を持って出かけましょう。

A会場でのマナー

・面接会場に入る前に服装を再度チェックする。
・携帯電話の電源は必ず切る。
・すれ違う方へは、きちんと挨拶をする。(会釈でも可)
・トイレ内での会話は、十分気をつける。
・面接時は自分から「○○○○(※名前)と申します。よろしくお願いいたします。」と明るくハッキリ挨拶する。
・面接官に「おかけください」と席を勧められてから着席する。

(2)正しいお辞儀の仕方

@まっすぐに立つ

・ひざを伸ばし、かかとをつけ、足のつま先を少し開く。
・背筋をまっすぐに伸ばす。
・腕は自然に脇におき、指先をそろえて伸ばす。(女性は手を前で組んでもよい)

Aお辞儀の仕方

1.目線を相手に合わせる。
2.明るい表情で。
3.挨拶などの言葉は、明るくハッキリと言う。
4.上体を倒す。(腰から体を折り曲げ、背筋はまっすぐに)
5.頭を下げたまま一番下で1〜2秒ほど停止する。
6.上体をゆっくりと起こす。
7.相手に視線を合わせる。

Bお辞儀の種類

お辞儀には「会釈」、「敬礼」、「最敬礼」の3種類があります。この3種類を就職試験では場面に応じて使い分けします。

【会釈】
上半身を15度くらい前に倒す、軽いお辞儀です。
入室や退出をする時、会社の廊下などで人とすれ違うときに使います。

【敬礼】
上半身を30度くらい前に倒す、基本のお辞儀です。
名前を言って、着席する前に使います。

【最敬礼】
上半身を45度くらい前に倒す、丁寧なお辞儀です。
質問が終了し、椅子から立ち上がった際に使います。

(3)座っている時の姿勢

椅子に座っている姿勢は、面接が行われている間、ずっと見られています。
以下の点に注意しましょう。

・あまり深めに腰掛けない。
・背筋を伸ばし、あごを引き、背もたれに寄りかからない。
・質問に気をとられても、腕や足は組まない。
・男性は、こぶし一つ入る程度にひざの間を開け、ひざ下はまっすぐにおろす。
・女性は、ひざをつけて、ひざ下はまっすぐか、少し斜めにおろす。
・男性は、手をひざの上あたりに置く。
・女性は、ひざの上あたりで手を自然に組んで置く。
・姿勢をまっすぐに保ち続ける。

(4)好印象を与える顔


話をする時、自然に笑顔を作れる人は、相手に好感を持たれるものです。
短い時間で行われる面接では、重要なポイントとなります。

(5)気をつけたい態度


無意識のうちに、つい出てしまう癖には注意が必要です。
以下のような点に気をつけましょう。

≪悪い例≫

・髪の毛をさわる。
・鼻の頭をかく。
・言い間違えた時に、舌を出す。
・腕を組む。
・貧乏ゆすりをする。
・体をくねくねさせる。
・笑ってごまかす。
・眉間にシワをよせる。

(6)話し方のマナー


話し方の基本は、相手が知りたい事を聞きやすく、簡潔・明瞭に話すことです。
以下の点に気をつけましょう。

・言葉の語尾を上げたりのばす。
・質問されたら、間をおかずに、すぐにしゃべりだす。
・流行語や省略した言葉などの学生言葉を使う。
・小さな声で、ボソボソと自信がなさそうに話す。
・面接官が質問している途中なのに話始める。

(7)聞き方のマナー


面接では、自分が話す事に気を取られ面接官の話を聞く事への注意力が欠けてしまいがちです。聞き方のマナーとして、以下のような点に気をつけましょう。
 
・姿勢をきちんと正し、相手の顔をしっかりと見る。
・適度にうなずき、あいづちを打つ。
・自分の意見と違っても、最後まで聞く。
・質問の意味が分からなかったら、正直に聞きなおす。